【教員】異動できず「自分は必要ない人間だ」と落ち込むあなたへvol.105

異動の発表が終わった放課後。
荷物をまとめる同僚たちの横で、「またこの学校か」という重たい現実と向き合う時間。

「やっぱり、私は異動させてもらえなかった」
「あの失敗があったから、どこも私なんて欲しくないんだ」
「能力が低いから、塩漬けにされたんだ」

そんなふうに、人事の結果を自分の「通信簿」のように感じて、
自分を全否定していませんか?

元教員・元教頭のカウンセラー、坂梨禾森(さかなし かりん)です。

今日は、異動が叶わず、
その理由を「自分の能力不足」だと感じて苦しんでいる先生へ向けて書きます。
その苦しみは、
あなたが教師として真剣だからこそ生まれるものです。
元管理職として、そして心の専門家として、
その傷ついた心の手当てについてお話しします。

*今のあなたにぴったりの処方箋を
もし、この記事を読んでいて
「自分を責めているわけではないけれど、とにかく今の環境が嫌だ」
と感じる場合は、別の視点が必要かもしれません。

▼ 「とにかくこの環境から逃げ出したかった」という閉塞感が強いなら
【教員】「またこの学校で1年…」異動できない絶望感と心の守り方

▼ もし「異動することになったけれど、それはそれで怖い」なら
【教員辞めたい】異動の不安と自信喪失を乗り越える心の整え方

なぜ「残留」=「ダメな教師」と思い込んでしまうのか

まずは、
あなたの心がなぜこれほど痛むのか、
その正体を見つめましょう。

それは「環境が変わらないこと」自体への不満よりも、
「選ばれなかった」
「評価されなかった」という
強烈な自己否定ではないでしょうか。

「優秀な人は異動希望が通るはずだ」
「問題があるから、動かせなかったに違いない」
「周りの先生も、私のことを『残り物』だと思っているんじゃないか」

特に、
過去に指導上のミスや、学級経営でつまずいた経験がある
先生ほど、この思考の渦に飲み込まれがちです。

心理学ではこれを「認知の歪み(マイナス化思考)」と呼びます。
人事という複雑なパズルの結果を、
すべて「自分のダメさの証明」として受け取ってしまうのです。 この思考に囚われると、
新年度への意欲はおろか、
明日学校へ行く気力さえ奪われてしまいます。

「引き取り手がない」は本当か?元管理職が見る人事のリアル

ここで、元教頭として少しだけ冷静な視点をお伝えします。

あなたは「能力が低いから異動できなかった」と確信しているかもしれませんが、人事の事実はもっと複雑でドライです。

管理職が人事を決める際、
個人の能力だけでなく、校務分掌のパズル、教科のバランス、経験年数の組み合わせ、相手校の欠員状況など、
あなたにはどうしようもない「物理的な事情」が
絡み合います。

「あの失敗があったから」と
あなたは気に病んでいるかもしれませんが、
管理職側は案外、
その件と異動をリンクさせていないことも多いのです。
また、もし仮に指導力に課題があったとしても、
それは「あなたという人間の価値」とは別問題です。

「人事の結果=あなたの人間性や教師としての価値」では
ありません。
まずは、自分で自分に「不合格」のレッテルを貼る手を、
そっと下ろしてください。

「過去のミス」で自分を裁くのをやめる

それでも、
「あの時、あんな失敗さえしなければ…」と
過去を悔やんでしまうかもしれません。
同じ学校に残るということは、
失敗の記憶が染み付いた場所で、
また1年過ごすことを意味するからです。

しかし、自分を責め続けて、状況は良くなるでしょうか?

自責の念は、百害あって一利なしです。
自信を失った先生が、
萎縮してビクビクしながら子どもたちの前に立つことこそが、
新たな悪循環を生んでしまいます。

「反省」はしても、「自罰」はしなくていいのです。

新年度、もし同じ環境に残ることになったのなら、
目標をたった一つに絞りましょう。
「素晴らしい成果を出すこと」ではなく、
「この1年、心身を壊さずに生き抜くこと」

ミスをした自分も、弱気な自分も、
まずは「それでいい、人間だもの」と
許してあげるところから、リスタートは始まります。

「恥ずかしくて誰にも言えない」その感情こそ吐き出すべき

この悩みが深いのは、
「恥ずかしさ(Shame)」が伴うからです。

「異動できなかったのは自分のせいだ」と思っていると、
同僚に愚痴を言うことさえできません。
「能力不足を認めることになる」と感じてしまうからです。
職員室で気丈に振る舞えば振る舞うほど、
心の中は孤独で、
誰にも助けを求められなくなってしまいます。

そうやって一人で抱え込み、
限界を超えて休職してしまう先生を、
私は何人も見てきました。
どうか、心が折れる前に
「利害関係のない第三者」を頼ってください。

カウンセリングという守られた場所なら、
「私はダメな教師です」「恥ずかしくて消えたい」といった
本音を、安心してさらけ出すことができます。
元教頭の私に話すのは勇気がいるかもしれませんが、
私はもうあなたの評価者ではありません。
あなたの痛みに寄り添う、一人の味方です。

今の場所で、もう一度息をするために

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

人事の結果がどうであれ、
あなたがこれまで
子どもたちのために悩み、傷つきながら歩んできた事実は変わりません。
その傷だらけの心を、どうか「ダメなやつだ」とこれ以上叩かないでください。

「自信がない」「学校に行くのが怖い」 そう思ってしまう自分を、
まずは否定せずに受け止めてあげましょう。

もし、一人ではどうしようもない閉塞感に押しつぶされそうなら、
いつでもお話ししに来てください。
あなたが教師として、そして一人の人間として、
もう一度顔を上げて歩き出せるよう、全力でサポートします。

▼ 「自分はダメだ」と責めてしまう苦しさから抜け出すために

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