朝がつらい教員へ―辞めたい気持ちの整え方vol.98

朝のつらさに悩むあなたへ
朝、目が覚めると、胸がドキドキして、起き上がるのもつらい。
「今日も行かなきゃ…でも体が動かない」
そんなふうに感じる日が続いていませんか?

教員という仕事は、責任が重く、他人の感情にも日々ふれていく仕事です。
そんな中で、「教員を辞めたい」と感じるのは、弱さではありません。
それは、あなたの心と体が、限界に近づいていることを教えてくれているサインです。

今回は、そんな「朝がつらい」「辞めたい」と感じる教員の方に向けて、
その背景と、心を整えるためのヒントをお伝えします。

教員を辞めたいほど朝がつらい理由とは

動悸・吐き気・涙…体が教えてくれること

朝、目が覚めたときに感じる動悸や吐き気、重たい体。
それは決して“気のせい”ではありません。

ストレスが高まり続けると、
心よりも先に、
体に症状が出ることがあります。
とくに朝は、
交感神経が活発になる時間帯で、
不安感が強く出やすいのです。

「学校に行かなきゃ」と思う気持ちと、
「行きたくない」と訴える体がぶつかりあっている状態──
それが、朝のつらさの正体かもしれません。

「朝がつらい」は
職業的特性とも関係している

教員は、日々「人」に関わり続ける仕事です。
授業準備、保護者対応、会議、子どもたちとの関係性。
予測不可能な出来事にも、瞬時に対応しなければなりません。

特に、年度の変わり目や行事の前後は、
心身の負担が大きくなります。
その積み重ねが、朝の動悸や倦怠感として現れるのです。

「教員を辞めたい」という気持ちが湧いてくる背景

まじめで頑張る人ほど限界を超えてしまう

教員の多くは、まじめで責任感の強い人です。
「子どもたちのために」
「他の先生に迷惑をかけないように」
そうやって、
つらくても笑顔で頑張ってしまう人が多いのです。

でも、そういう人ほど、
自分の心の疲れに気づきにくいもの。
気づいたときには、
体が先に悲鳴をあげていることも少なくありません。

「辞めたいのに辞められない」ジレンマ

「教員を辞めたい」と思っても、
「辞めたら負けみたい」
「家族に申し訳ない」
「周りにどう思われるか不安」
そんな思いが頭をよぎり、
踏みとどまっている方も多いでしょう。

この“辞めたいのに辞められない”状態は、
心のエネルギーを大きく消耗させます。
だからこそ、
自分の本音と冷静に向き合う時間が必要です。

教員を辞めたい自分を責めないで

「辞めたい」は
心が限界に近づいているサイン

「辞めたい」と感じたとき、自分を責めていませんか?
でも、その気持ちは「逃げ」でも「甘え」でもありません。

心が「これ以上、無理かも」と知らせてくれている、
大切なサインなのです。

誰かに助けてほしい。少し休みたい。
そう思うことは、弱さではなく、
自分を守るための自然な反応です。

まずは
「今の自分」に気づくことから始めよう

「辞めるか辞めないか」をすぐに決める必要はありません。
まずは、自分の状態を“知る”ことが大切です。

たとえば、職員室に入るときに体がこわばる、
子どもと話しているときに笑顔が作れない──
そんな体の反応に注目してみてください。

その小さなサインが、心の声を教えてくれることがあります。

辞める決断の前にできる心のケア

一人で抱え込まず、誰かと話してみる

「誰かに話すこと」は、心を軽くする第一歩です。
信頼できる友人でもいいですが、
できれば
評価やアドバイスをしない専門家に話すのがおすすめです。

話すことで、自分でも気づいていなかった本音が
ポロっと出てくることがあります。
それだけでも、気持ちが整っていくことがあるのです。

「無理しない練習」をしてみる

無理をすることに慣れすぎている人は、
「頑張らない」ことにも練習が必要です。

たとえば、朝のルーティンを1つ減らす。
休み時間は机に座らず、少し外に出てみる。
「今日は笑顔が作れなくてもいい」と自分に許可を出す。

そんな小さな“ゆるめる行動”が、心を守る力になります。

教員を辞めたいほど疲れたあなたへ伝えたいこと

辞める・辞めないより大切なこと

今のつらさの原因が何なのか。
本当は何を手放したいのか。
まずは、そこに気づくことが、心を整える出発点です。

「辞めるべきか」「続けるべきか」よりも、
「自分はどうしたいのか」を大切にしてほしいのです。

その答えは、急いで出さなくていい。
少しずつ、整えていけば大丈夫です。

専門家と一緒に
気持ちを整理するという選択肢

心が疲れきってからでは、
考える力も出せなくなってしまいます。
だからこそ、
「しんどいかも」と思った今が、相談のタイミングです。

カウンセリングでは、今の気持ちを整理し、
どんな働き方が自分に合っているのか、
どうすれば心が回復していくのかを、一緒に考えていきます。

「辞めたい」と思うほどつらいときは、
ひとりで抱えず、どうぞ頼ってくださいね。

「朝がつらい教員へ―辞めたい気持ちの整え方vol.98」へのコメント

コメントはありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


どんな些細な悩みでも
お気軽にご相談ください

教師歴27年、様々なお悩み当事者でもある
人生経験豊富なオンラインカウンセラーが
あなたの心に寄り添います

毎月先着3名様まで
初回お試し

60分  1,000(税込)

※3名様以降:60分 3,000円(税込)