“治す”より“付き合う”──あなたの特性を受け入れ、楽に生きる方法【3】完璧主義と上手に付き合う方法vol.69

💡 「100%じゃなくても大丈夫」──完璧主義に縛られず、もっと自由になるために

「完璧主義がつらい」と感じていませんか?

少しのミスも許せず、失敗が怖い
100点でないと意味がないと感じてしまう
自分で何でも抱え込んでしまい、気が休まらない

「もっと気楽にやればいいのに」と言われても、
簡単に手を抜くことができない……。
そんなふうに、
「完璧主義」に苦しんでいる人は少なくありません。

完璧主義に苦しんでいても、
「私は完璧主義じゃない」と思っている方も

るかもしれません。
しかし、
「常に頑張りすぎてしまう」
「ミスを許せない」
「やる気が出なくなる」 などの心の悪循環がある場合、
知らないうちに完璧主義が原因になっていることもあります。

完璧主義は「自覚がある人」だけのものではなく、
気づかないうちに心を苦しめていることがあるのです。

大切なのは、
「完璧主義をゼロにする」のではなく、
「うまく付き合っていくこと」
今回は、その方法についてお話しします。

「完璧主義は悪いもの?」──2種類の完璧主義

「完璧主義」と聞くと、
「苦しい」「しんどい」といった
ネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが、心理学の研究では、完璧主義には
「適応的な側面」と「不適応的な側面」があることが
指摘されています

🟢 適応的完璧主義(ポジティブな面)
向上心がある
仕事が丁寧で質が高い
責任感が強く、周囲から信頼される

🔴 不適応的完璧主義(苦しい面)
少しのミスが許せず、自分を責める
「100%でなければ意味がない」と感じる
完璧にできないと、行動そのものをためらってしまう

適応的完璧主義でうまくいっているときは、
目標に向かって前向きに努力できるため、
充実感を感じやすいものです。
しかし、
思うような成果が出なかったり、ミスをしたりすると、
「もっと頑張らなきゃ」
「自分はダメだ」と
不適応的完璧主義に移行してしまうことがあります。

特に、
失敗を極端に恐れる
周りと比べて「まだ足りない」と感じる
少しのミスで自分を責めてしまう
このような思考が強くなると、
完璧主義が自分を苦しめる原因になってしまうのです。

適応的な完璧主義を維持するためには、
「完璧でなくても大丈夫」と考える余裕を持つこと
大切です。
では、
どのようにして「完璧主義とうまく付き合う」ことができるのでしょうか?
次に、具体的な工夫を3つご紹介します。

完璧主義とうまく付き合う3つの工夫

① 「80%でOK」と考える習慣をつける

完璧主義の人は、「100%でないとダメ」と思いがちです。
ですが、
実際には 「80%でも十分うまくいくことが多い」 ものです。

例えば…
資料作成
「完璧に仕上げるより、
 まず提出してフィードバックをもらう」
家事や育児
「すべて完璧でなくても、できる範囲でやる」
人間関係
「完璧な対応をしなくても、相手は気にしていないことが多い」

さらに、ものによっては
「30%の完成度」で始めてもOKな場合もあります。
むしろ、
「完璧を目指して動けなくなるより、
 まずは小さく始めたほうが結果的にうまくいくこともある」
のです。

例えば…
運動習慣
「いきなり1時間運動しなくても、
 1日5分のストレッチから始める」
新しいスキルを学ぶ
「最初から完璧に理解しようとせず、
 とにかく手を動かしてみる」
掃除や片付け
「全部一気にやろうとせず、
 まずは目についたところだけ片付ける」

「まずは30%の完成度でやってみる」 と考えると、
行動のハードルがぐっと下がり、動きやすくなります。
「完璧にできるかどうか」よりも、
「とりあえずやってみること」 を大事にしてみましょう。

②「ミスをしても大丈夫な仕組み」を作る

完璧主義の人は、ミスを極端に恐れることが多いです。
しかし、
「絶対にミスをしないこと」よりも、
「ミスしても大丈夫な仕組みを作ること」 の方が現実的です。

例えば…
仕事のミス対策
「チェックリストを作る」「ダブルチェックをする」
忘れ物防止
「スマホのリマインダーを活用する」
対人関係
「間違ったことを言ったら、素直に謝ればいいと考える」

「ミスをゼロにする」よりも、
「ミスしてもなんとかなる」仕組みを持つ方が、
安心して行動できるようになります。

③ 「完璧な自分」より「楽な自分」を選ぶ
完璧を求めるあまり、
常に自分を追い詰めてしまうことはありませんか?

「100点を目指して疲れるより、
 60点でもいいから続けられるほうが大切」 という考え方を
取り入れてみるのも、1つの方法です。

例えば…
「毎日完璧に運動する」より、「週に2回できたらOK」にする
「仕事で100%の成果を出す」より、
  「8割できれば十分」と考える
「何でも自分でやる」より、「ときには人に頼る」

完璧でいることよりも、
「自分が楽でいられること」を優先してみると、
心が軽くなります。

まとめ「完璧を手放して、もっと楽に」

「完璧主義は悪いものではない。活かし方次第」
「100%ではなく、80%でOK、30%でOKの習慣をつける」
「ミスをしても大丈夫な仕組みを作る」
「完璧な自分より、楽な自分を大切にする」

「私は完璧主義じゃない」と思っていても、
「何をするにもやる気が出ない」
「少しのミスが怖くて動けない」
「頑張りすぎて心が疲れてしまう」
こうした状態になっている場合、
「知らないうちに完璧を求めてしまっている」のかもしれません。

「完璧じゃないと意味がない」と思っていると、心が苦しくなります。
少しずつ、自分が楽になる選択を増やしていくことで、より自由に生きられるようになります。

あなたにとっての「ちょうどいい完璧主義」を見つけていきましょう!

「“治す”より“付き合う”──あなたの特性を受け入れ、楽に生きる方法【3】完璧主義と上手に付き合う方法vol.69」へのコメント

コメントはありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


どんな些細な悩みでも
お気軽にご相談ください

教師歴27年、様々なお悩み当事者でもある
人生経験豊富なオンラインカウンセラーが
あなたの心に寄り添います

毎月先着3名様まで
初回お試し

60分  1,000(税込)

※3名様以降:60分 3,000円(税込)