目次
「こう考えれば大丈夫」と頭ではわかっているのに、
どうしても心がついてこない──そんな経験、ありませんか?
あなたの中に置き去りにされた気持ちに、そっと手を伸ばしてみましょう。
「こうするべきだ」
「前向きに考えよう」
「もっと頑張らなきゃ」
そうやって自分を奮い立たせながら、
毎日を一生懸命に生きてきたあなたへ。
もしかしたら、その裏側で、
小さな「本当の気持ち」が置き去りになっていないでしょうか。
思考が先に走ってしまうとき
一生懸命な人ほど、頭で自分を支えようとします。
「こんなことで傷つくなんて、私が弱いだけだ」
「イライラするのは未熟だからだ」
そんなふうに考えて、
自分の気持ちを
無理に抑えようとしてきたのではないでしょうか。
その努力は、本当に尊いものです。
あなたがこれまで、どれだけ頑張ってきたかが
伝わってきます。
でももし、
「わかっているのに苦しい」
「気持ちがついてこない」
そんな感覚が続いているなら、
今こそ、
少しだけ立ち止まってみてもいいかもしれません。
感情は、悪者じゃない
怒り、悲しみ、不安、さみしさ──
ネガティブに見える感情も、
すべては「あなたを守ろう」として生まれたものです。
怒りは、自分を傷つけるものから守ろうとするサイン。
悲しみは、大切なものを失った痛みへの正直な反応。
どんな感情にも、ちゃんと意味があります。
感じてはいけないものなんて、ひとつもありません。
感情に「気づく」だけでいい
感情と仲直りするために、
難しいことをする必要はありません。
「今、私、なんだか悲しいんだな」
「ちょっと怒ってるみたい」
そんなふうに、ただ気づいてあげるだけでいいんです。
気づいたからといって、すぐに解決しなくてもいい。
感情は、気づいてもらえるだけで、
少しずつ和らいでいきます。
あなたは、何も間違っていない
感情が湧き上がる自分を責めないでください。
泣きたくなる自分、イライラする自分、
全部、今のあなたにとって必要な感情です。
無理に押さえつけたり、
「こう感じちゃだめだ」と否定したりしなくていい。
ただそっと、
「そうだね、そんな気持ちになっても仕方ないよね」
と、心の中で自分に声をかけてみてください。
その小さな優しさが、
あなた自身を救う力になります。
次回は、
「真面目な人ほど疲れてしまう『ちゃんとしなきゃ』からの解放」
というテーマでお届けします。
一生懸命なあなたが、もっと軽やかに生きられるヒントをお伝えしていきますね。
「考えすぎて疲れてしまうあなたへ―心が軽くなる7つのヒント【4】気持ちを置き去りにしていませんか?──感情と仲直りする方法vol.95」へのコメント
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