自分の気持ちや考えを話すとき、
「これで合ってますか?」とつい確認したくなる──。
そんなあなたに伝えたいのは、「間違っていても大丈夫」という感覚です。
カウンセリングの中で、とてもよく聞く言葉があります。
それが、「これで合ってますか?」というひとこと。
真面目で、思いやりがあって、周りにも丁寧に接してきた方ほど、
自分の考えや気持ちを話すときに「これで正しいのかな」と不安になることがあります。
“正解”がほしくなる背景には…
「ちゃんと話さなきゃ」
「整理して伝えなきゃ」
「間違っていたらどうしよう」
そんな思いが心のどこかにあるとき、
つい“確認”したくなるのは自然なことです。
でも、心の中ってそもそも、
正しい・間違っているでジャッジするものではなく、
まず”ある”ことが大切なんです。
大切なのは、「いま、あなたがそう思ったこと」
たとえば、
「私はこう感じたのですが、それでいいんでしょうか?」
「私はこう考えたんですけど、変化もしれません。」
そんなふうに話す方に、
カウンセラーはよくこう伝えます。
「それでいいんです。
それが“今のあなたの気持ちや考え”ですから」
感情にも、考えにも、間違いはありません。
今そう思っていること、それが大事なサインなんです。
「自分の感覚」を信じるということ
誰かに「合ってるよ」と言われないと、
自分の感じたことや考えたことに自信が持てない──
そんな状態が続くと、だんだん心が疲れていってしまいます。
でも、自分の中にある
「こう感じた」
「こう考えた」
その両方に、少しずつ耳を傾けていくこと。
感情も、考えも自分の一部として丁寧に扱うこと。
それが、心の土台をつくっていく時間になります。
最初は自信がなくても、大丈夫
「これでいいのかな?」と思いながらも、
自分の感じたことや考えたことを言葉にする。
その繰り返しが、「これでいいんだ」と思える気持ちに
つながっていきます。
間違っていたって、あとで変わったっていい。
心は、生きていて、いつでも揺れ動くものだから。
次回は、
「心のことは勉強しなくていい──知識より大切なもの」
というテーマでお届けします。
知識では解けない“心の感覚”をどう扱っていけばいいのか?
そんな視点から、ヒントをお伝えしていきますね。
「考えすぎて疲れてしまうあなたへ―心が軽くなる7つのヒント【2】「これで合ってますか?」と聞きたくなったときに思い出してほしいことvol.93」へのコメント
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