「幸せになりたい」「良い人生を送りたい」…
私たちは、そう願いながら毎日を過ごしています。
でも、
ふと立ち止まった時に
「本当の幸せって何だろう?」
と疑問に思うことはありませんか?
カール・ロジャーズという心理学者は、
幸せや良い人生について、こんな風に語っています。
「よき生き方とは、ある状態ではなく、方向である」
つまり、「良い人生=よき生き方」とは
特定のゴールを達成することではなく、
日々の行動や心のあり方の積み重ねだとロジャーズは言います。
カール・ロジャーズが語る「よき生き方」のヒント
ロジャーズは、「よき生き方」のための大切な要素として
次の3つを挙げています。
1.体験に開かれる
毎日の出来事や自分の感情をありのまま受け入れること。
辛いことも楽しいことも、
拒まずに感じることが、
心を豊かにしてくれます。
辛い体験を受け入れるのは簡単なことではありません。
でも、今できる範囲でゆっくりと向き合うことで、
少しずつ心が軽くなることもあります。
無理をせず、ゆったりと自分のペースで進んでくださいね。
2.今を生きる
過去や未来にとらわれず、今この瞬間に集中すること。
過去の後悔や未来の不安を手放して、
「今」に意識を向けるだけで、
心が少し軽くなります。
3.自分を信頼する
他人の評価や期待にとらわれず、
自分の感覚や意見を大切にすること。
他人の目よりも、
自分が何を感じ、何を大切にしたいかを
基準に行動することで、
より自分らしい人生を築けます。
今日からできる「よき生き方」の3つのステップ
実生活に取り入れるために、無理なくできる3つの簡単なステップをご紹介します。
1.その日の出来事を振り返る
夜寝る前に、一日を振り返る時間を設けてみましょう。
良いことも悪いことも、
どんな感情が湧いたのか、
素直に感じる時間を持つことで、
心が少しずつ開かれていきます。
2.深呼吸で「今」を感じる
緊張や不安を感じた時は、
ゆっくり深呼吸をしてみてください。
息を吸って吐く瞬間に意識を向けることで、
「今」に集中する練習になります。
3.自分の心の声を聞く
何かを決める時、
他人の意見や期待に流されそうになったら、
自分がどう感じているかに一度立ち返ってみましょう。
ランチのメニューを決める、
そんな小さな選択からでも、
心の声に従うことが「自分を信頼する」第一歩です。
おわりに
もし、
「今の自分がどうしたいのか分からない」
「自分の心に正直になるのが難しい」と感じるなら、
カウンセリングもひとつの方法です。
カウンセリングは、
誰かに弱音を吐く場というだけではなく、
あなたが自分らしい人生を見つけるためのサポートとして活用できる場です。
ロジャーズの「よき生き方」に触れ、
少しでもご自分を大切にしながら日々を過ごすヒントになれば幸いです。
あなたの毎日が、少しでも軽やかで心地よいものになりますように。
「心が疲れたあなたへ──「よき生き方」を見つけるための3つの秘訣vol.45」へのコメント
コメントはありません