保護者対応に疲れた先生へvol.75

先生として働く中で、
保護者対応に疲れを感じることはありませんか?

「またクレームが来た…」
「一方的に責められてばかりで辛い」
「どんなに丁寧に説明しても納得してもらえない」

そんな経験を重ねるうちに、
保護者と話すこと自体がストレスになってしまうこともあるでしょう。

すべての保護者の要求に応えようとすると、
先生自身の心がすり減ってしまいます。

今回は、無理なく対応するための考え方と、
先生自身の心を守る方法をお伝えします。

なぜ保護者対応はこんなに疲れるのか?

先生は日々、
子どもたちと向き合いながら、
できる限りのことをしているはず。
それでも、
保護者からのクレームや要望が次々と押し寄せると、
「私のやり方が間違っているのかもしれない…」
「もっと上手に対応できればよかったのかな…」と
自分を責めてしまいがちです。

しかし、
保護者の言葉の裏には、
必ず何かしらの理由があります。
それを知ることで、
少し気持ちが楽になるかもしれません。

保護者の言葉の裏にあるものを知る

「ただ話を聞いてほしい」タイプの保護者

保護者ご本人も気づいていないかもしれませんが、
不満や不安を、
誰かに話したいだけのこともあります。

その場合、すべてを解決しようと焦らなくても、
「大変でしたね」と受け止めるだけで
OKな場合も多々あります。


「自分の子どもを守りたい」タイプの保護者

強いクレームの背景には、
「子どもを傷つけたくない」
という思いがあることが多いです。

「お子さんのことを大切に思われているのですね」
と共感しながら、対応してみましょう。

「同感」できなくてもいいのです。
相手の思いを受け止めること、
つまり「共感」ができれば、
相手の安心してくれます。

「先生を試している」タイプの保護者

権威や責任を押し付けようとしたり、
揺さぶりをかけられていると感じるケースもあるでしょう。

そういう場合は、
感情的にならず、
冷静に事実を伝えるよう心がけましょう。

無理のない受け止め方──保護者対応の3つのポイント

「私はこう考えています」と、
毅然とした態度をとる

「すべての要求に応えなければならない」
と思う必要はありません。

教師の考えを明確に伝えることも、
誠実な対応の1つです。

境界線を引く(持ち帰らない・一人で抱え込まない)

仕事とプライベートを切り分けることが
大切です。

今すぐ対応しなくてもよい問題と、
そうでない問題を見極めましょう。

今、眼の前に居る家族と
眼の前に居ない保護者、
どちらのことを考える時間でしょうか?

感情ではなく、事実で話す

感情的な対応をしないことで、
冷静に対話できます。

「〇〇の件について、こう対応しました。」
と事実を伝えることで、
不安を鎮めることに繋がることもあります。

先生自身の心を守るためにできること

「全員を納得させることは不可能」と知る

どんなに誠実に、
どんなに丁寧に対応しても、
全員に100%満足してもらうことはできません。

「できる範囲で対応すればOK」
と考えることが大切です。

それは、
不誠実なことでもなく、
逃げでもなく、
事実です。

「先生も一人の人間」と思い出す

先生自身の気持ちや負担を軽くすることも大事です。

自分を責めるのではなく、
必要なら助けを求めてもいいのです。

「味方を増やす」
──信頼できる管理職や同僚と共有する

一人で抱え込まず、
相談できる環境を作ることも必要です。

「今、相談できる人が居ない…」
という方は、
今から増やせばいいのです。

まずは、1人。。。
朝の挨拶から始めてみましょう。

もしよければ、
私たちカウンセラーも
あなたの味方です。

まとめ

・保護者の言葉の裏にある気持ちを知る

・すべての要求に応える必要はないと理解する

・先生自身の気持ちを守るための境界線を持つ

先生が無理をしすぎず、
心に余裕を持って保護者対応ができるよう願ってます。

次回は、「同僚や管理職の無理解がつらいときの心の守り方」です。

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