生徒への指導法が分からない?まずは基本から始めてみましょうvol.37

授業のたびに「どう教えればいいのだろう?」と感じるとき

教員としての最初の数年間は、指導法に悩むことが多いものです。
「この教え方で合っているのか?」
「生徒に伝わっているのだろうか?」

と不安になるのは、
決して珍しいことではありません。

教員として授業内容を理解しているはずなのに、
それをどう伝えれば良いのか迷ってしまう。

このような悩みを抱えている方も多いでしょう。

指導法への試行錯誤や悩みは、
実は退職まで続くものです。
新しい教え方や技術が次々に登場し、
また生徒も毎年違うため、
完璧で万能な方法が見つかることはありません。

ただし、
安心してください!

経験を重ねるごとにレベルアップし、
楽しさを感じられるようになります!
徐々に自分なりのスタイルを確立していくプロセスを
楽しむことが大切です。

どうして指導法が難しいと感じるのか?

教科書に書かれている内容や指導方法は、
理論的には正しいものです。
でも、
実際の教室ではその通りに進まないことがしばしばあります。
これは、
生徒一人ひとりの理解のペースや学び方が異なるからです。

ある生徒はすぐに内容を理解できる一方で、
別の生徒はもう少し時間がかかるかもしれません。
また、
視覚的に学ぶことが得意な生徒もいれば、
聴覚からの情報を頼りにする生徒もいます。
教員としては、この多様性に対応しなければならないため、
どの方法が最適か迷うことがあるのです。

多くの教員は、勉強が得意で、
学生時代に大きな壁を感じなかったかもしれません。
そのため、
勉強が苦手な生徒の気持ちに寄り添うことが難しいことも
あるでしょう。

しかし、
逆にこの違いを活かしてみてください!
勉強が苦手な生徒を、指導方法の先生だと捉えてみるのです。
どうすればもっと分かりやすく伝えられるのかを、
生徒に教えてもらうつもりで接してみると、
新たな発見が得られるかもしれません。

基本的な指導法のポイント

悩んでしまうと、つい複雑な方法を考えがちですが、
まずは基本を大切にすることが重要です。
以下のポイントを意識するだけで、
授業がスムーズに進むことが増えていきます。

シンプルに伝える

最も大切なことは、
複雑な内容をシンプルにすることです。
難しい言葉や専門用語を避け、
できるだけ簡潔な説明を心がけましょう。
具体例を使うことで、生徒がイメージしやすくなります。

視覚的サポートを活用する

図や写真、動画などを使うことで、
視覚的に理解しやすくなります。
黒板に書くだけでなく、
パワーポイントやスライドを使うのも効果的です。

生徒に理解度を確認するアプローチ

「分かりますか?」という問いかけは、
多くの生徒が手を挙げるのをためらったり、
逆に、わかっていなくても手を挙げてしまうため、
あまり良い方法とは言えません。
代わりに、以下のアプローチを試してみましょう。

1️⃣ペアで話し合い

2人または小グループで、
その場で学んだ内容を説明し合ってもらいます。
これにより、理解度を相互に確認できます。

2️⃣ミニクイズ

簡単な問題を投げかけて、
全員に回答してもらう
(手を挙げる、フラッシュカードを使うなど)。
楽しい形式で参加を促すことで、
理解度の確認がしやすくなります。

3️⃣ワンポイント記述

「今日学んだことを一言で書いてください」といった
短い記述をさせることで、
全体の理解度を把握できます。

生徒との信頼関係が指導法を支える

指導法を確立するために重要な要素の一つが、生徒との信頼関係です。
生徒が教員を信頼していると、
授業内容に対しても前向きに取り組む
ようになります。
クラス全体に目を向けるだけでなく、
一人ひとりに寄り添う姿勢を示すことで、
自然と生徒との関係が築かれていきます。

たとえば、
生徒の名前を呼んで声をかけるだけでも、
相手に自分が大切にされていると感じさせることができます。
(名前を呼ぶ際は、呼び捨てではなく「〇〇さん」と呼ぶこともお忘れなく。)

信頼関係ができると、
指導法の効果も大きくなる
のです。

具体的に始められるアクションプラン

簡単な質問を使って、会話を増やす

「今日はどうだった?」など、
授業に関係ない会話でも構いません。
生徒と少しずつコミュニケーションを増やすことで、
信頼感が生まれます。

1つの授業で、シンプルなメッセージを繰り返す

何度も繰り返すことで、
生徒が理解しやすくなります。
「このポイントが大事」というメッセージを
繰り返すことを意識しましょう。

授業後にフィードバックを受ける

生徒に
「何が分かりやすかった?」
「どこが難しかった?」と
質問することも大切です。
生徒からのフィードバックを受けることで、
指導法を改善するヒントが得られます。

少しずつ成長していけばいい

指導法に悩むことは、
教員にとって当たり前のことです。
完璧を目指さず、一歩ずつ成長していくことが大切です。
最初からすべてを完璧にこなす必要はありません。
経験を積むことで、
自分なりの指導スタイルが少しずつ確立されていきます。
失敗しても、
それを学びに変えて次に活かせば良いのです。

授業のたびに新しい発見があり、少しずつ前進していくことで、
教えることがもっと楽しく、充実感を得られるはずです。

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