「このまま定年まで働き続けられるだろうか?」
年齢を重ねるにつれ、体力や働き方について考える機会が増えていませんか?
教育の仕事はやりがいがある一方で、
50代・60代になると、
これまでとは違った悩みや課題に直面することが多くなります。
(教員に限らず、どの職業でも同じでしょうが、、、。)
本記事では、50代以降の先生が自分らしく働き続けるためのポイントを紹介します。
50代・60代の教員が直面する課題
1.児童生徒や同僚・保護者との年齢差によるギャップ
若い世代の教員や保護者、児童生徒との
価値観やコミュニケーションの違いを感じることが
増えるかもしれません。
例えば、
デジタルツールの活用や流行の変化に対応するのが
難しくなったり、
価値観観の違いから若い世代と意見が合わないことが
あるかもしれません。
2. 体力的な負担の増加
立ち仕事も座り仕事も多く、
長時間の授業や行事の運営など、
体力的に厳しさを感じる場面が増えてきます。
特に体育祭や宿泊行事など、
若い頃は問題なくこなせていた業務が、
年齢とともに負担に感じることもあるでしょう。
3. 責任の増加と精神的負担
ベテラン教員として、
後輩指導や管理業務を任されることが増えます。
それに伴い、
プレッシャーも大きくなり、
ときには自分の授業や生徒との時間を十分に確保できない
と感じることもあります。
4. 「これからどうする?」という将来への不安
定年後の生活やキャリアについて
考え始める時期でもあります。
再任用制度を利用するのか、
別のキャリアを模索するのか、
選択肢はあるものの、
決断するのが難しいと感じることもあるでしょう。
50代・60代からのキャリアの自由度を高めるために
1.年齢差によるギャップを埋める工夫
若い世代との価値観の違いを
前向きに受け止めることが大切です。
休憩時間に会話を増やす、
若手の授業を見学するなど、
小さな工夫で関係性が深まります。
また、デジタルツールに不安がある場合は、
若手に教わることで交流が生まれます。
“人みな、我が師”の気持ちで、
後輩や保護者、子どもたちから学ぶ姿勢を持つことで、
新しい視点を得られるでしょう。
2.体力を考慮した働き方を意識する
年齢とともに体力の低下は自然なこと。
悲しむのではなく、
変化として受け入れ、
付き合い方を工夫しましょう。
授業では立ちっぱなしを避ける、
行事の役割を調整するなど、
無理のない働き方を意識することが大切です。
仕事の合間にストレッチを取り入れるなど、
日々の疲労を溜めない工夫も有効です。
体を労わりながら、
無理なく働き続ける方法を見つけましょう。
3.「ベテランだからこそできること」を見つける
長年の経験を活かし、
学級経営や授業のノウハウを若手と共有するなど、
貢献できることはたくさんあるはず。
また、自分が中心となるのではなく、
若手が活躍できる環境を整えることも重要です。
彼らの成長を支えることで、
学校全体の発展につながり、
自身の新たなやりがいにもなります。
4.定年後のキャリアを考える
人生100年、、、とすれば、
50代・60代はまだ折り返し地点。
キャリアの可能性は広がっています。
再任用や非常勤講師、教育関連の仕事、
それとも全く新しいことなど、
選択肢を早めに整理し、
自分に合った道を考えておきましょう。
「これまでの経験を活かしたいのか」
「新しいことに挑戦したいのか」
「のんびり過ごしたいのか」を明確にすると、
スムーズに進められます。
おわりに
50代・60代の教員としての働き方は、
これまでのキャリアを活かしながら、
より自由に選択できる時期でもあります。
変化を受け入れ、
自分に合った働き方を見つけることで、
無理なく、充実した教員生活を送ることができるでしょう。
これからの働き方について、一歩踏み出してみませんか?
「先生のキャリア、もっと自由に!【3】50代・60代の働き方を考えるvol.73」へのコメント
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